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始業式がいつの間にか終わり、教室に戻る並みにまぎれて戻ると


「美雨!

ちょっと来て!!」


星ちゃんと紗弥ちゃんが、あたしの両腕をつかんで廊下まで引っ張る。


学校で話すの久しぶりだなぁ…

電話やメールは、しょっちゅうしてるんだけど。


「あのイケメンが、進藤さんのお兄さんってどーゆーこと?!」

鼻息荒く聞いてくる紗弥ちゃん、さすがイケメン好きなだけある!


「いや… あたしもよくわからないんだよね…」


チラリと小夜ちゃんを見ると、クラスの子に囲まれてとても困った顔をしてた。

目が合ったので、手招きするとホッとした顔をして、ごめんねっと謝りながらこっちに来た。