あの状態だからね…
あたしは納得した
「美夜
何を言おうとしたのよ」
「あのね……」
ガララッ
再び遮られた
こ…今度は誰よー!?
何度もあたしを遮ってさ!
怒りに任せてぐるんと振り向くと
「……ッ!?白羽くん!」
「…え?どうかした?」
さっきよりもだいぶ顔色が良くなっている白羽くんが
右手に点滴をつけて出てきた
「どうかした?僕何かした?」
「…どうしてそんなに自分が悪いって決めつけるのよぉ~」
「だってそんなに驚かれたから…」
白羽くんがクイッと顔を上げる
そしてあたしの後ろに立つお父さんとお母さんを見た
…お父さんもお母さんも白羽くんを知っていたけど
白羽くんは知っているのかな?


