美しき夜、北斗七星が輝く








「本当
あの時ボクたちの結婚式を許してくれた
先代にはお世話になりました」



心さんが笑う

先代って…もしかして以前の院長だったお祖父ちゃん?

黒木家と白羽家にまさかそんなつながりがあったとは…!




「いえいえ
父も無事行えて良かったと申しておりましたから

ところで今日は…斗真くんですか?」


「へい?」




お父さんの口から白羽くんの名前が出て

思わず素っ頓狂な声を出す

「いらっしゃい」つけたら完全にお寿司屋だよあたし




「ええ…そうです
熱と発作起こして…」


「そうですか

本当に斗真くんは
真琴さんの生き写しですな」


「ええ
性格も似ていますから

本当に生き写しですよ」




…お父さん

白羽くんを知っているの?




そういえば白羽くんって病院内で有名人だっけ!

特定の病を持っていないからどこの科の医者でも対応出来るから

自然と院長のお父さんの耳にも伝わるのかな?