美しき夜、北斗七星が輝く








振り向くと

お母さんと同じ白衣を着た

威厳のあるお父さんが立っていた

お父さんはお母さんと違って

喜怒哀楽があまりない

殆ど無表情だ





「何でここにいる?」


「ちょっ…あのね…」


「……心さん?」




…お母さんと同じ反応…

さすが夫婦




「広一さん?
お久しぶりです!

その節はお世話になりました」


「いやいや…
おふたりの結婚式が見れて
わたしも満足ですよ」




お父さんも白羽くんのご両親の結婚式知っているんだ?

あたしの親と白羽くんの親って

結構昔から繋がっているのね…?




「あの時
一緒に準備をしていた実也子と出会いまして

心さんと真琴さんのお蔭で
わたしたちは今の関係になったのですよ

本当にこちらこそ
あの節はありがとうございます」





同じ病院で働いていたとは知っていたけど

まさかそんな出会いだとは…!