「べっ…別に気合いなんて…」
「入っているでしょー?」
萌の言葉に何も言えなくなる
だって…図星だから
淡いピンクのシンプルな上
下は同じくシンプルな黒のミニスカート
鞄は昨日買ったばかりの真っ白な手提げバッグ
ほんの少しお化粧もしてみた
「絶対気合い入っているよー
スカート三段フリルだもん
楽しみにしていないと出来ないよ」
「そ…それ以上言わないで~!」
あたしは真っ赤になっているであろう顔を両手で覆った
三段フリルの黒いスカートは
前に安かったから買ってみたものの
着る機会がなくてタンスに眠っていた
だけど今日の朝発見され
即決したのだ
だって…
あたしだって女の子だもん
好きな人の前では
誰よりも可愛く綺麗でいたいじゃない?
あたしだけの考えかもしれないけど…
白羽くんの目に少しでも良く映りたい


