美しき夜、北斗七星が輝く









少しして

白羽くんは再びふらふらと立ち上がった

自分が立ち上がるだけでも大変なはずなのに

あたしの手も同時に握って立ち上がらせてくれた





「…樹」


「何だよ」


「…僕が…言ったんだ
ハァ…小谷さんに……」


「何を言ったんだ」


「白羽!
私に説明させて…お願い!」




ペコンッと萌が90度を描くように頭を下げた

白羽くんは何も言わなかったけど

きっと萌が言うことになった




「実は…
迷路の中で
私と白羽は合流したの

一緒にゴールまで行くことになった

そこでね…
白羽は…発作を起こしたの」




そんな前から!?

まだあの頃は夕方にもなってなかった

だいぶ時間が経っている