美しき夜、北斗七星が輝く








ポツリと萌が呟いた

白羽くんが息を飲んだ




「ごめっ…
やっぱり私が…」


「小谷さんは悪くないよ…」


「だってだって…私……」


「小谷さんは悪くないって…
だから…ね…?

そんなに自分を責めないで…」




…何?

萌は何に謝っているの?

萌は悪くないって何?




「萌…
お前斗真と何があった…?」


「樹…私……!」


「樹っ!」




白羽くんの珍しく大きな声で

柿沢くんと萌がビクッと反応した




「小谷さんに…それ以上…聞かないで…
全部…僕が…言っ……」




自分の手を胸元に持って行き

そのまましゃがみ込んでしまった