美しき夜、北斗七星が輝く








「良いよ樹…
僕…1人で歩ける…ケホケホッ」


「無理するな」


「平気だってば…下ろして…」


「…………」




柿沢くんは1歩も歩かないまま白羽くんを下ろす

そのまま座りこんでしまった白羽くんを再度背負おうとしていたが

白羽くんに拒否されていた




「ケホケホッ…平気だから…ケホッ」



ふらふらと立ち上がるけど

いつ倒れても可笑しくないほどだ

だけど白羽くんはにこっと笑った




「ごめんね…?
折角来たのに……」


「気にするな

あんまりお前
こういう所来ないだろ

はしゃぎすぎて疲れたんだろ
俺だって今日は疲れた」


「そうだよ白羽くん
あたしは白羽くんと一緒に来れて
楽しかったよ!?」


「……ありがと」






「……ごめん白羽」