「……うるさい…ケホッ…」
「いつから?
いつからお前熱出てたんだよ
自分でわかんだろ?」
「……ッ」
「オイ斗真!」
柿沢くんが怒鳴った
すると白羽くんがギュッと
まるで痛みに耐えるように目を瞑った
「オイ斗真っ……」
ふらっと白羽くんがふらついた
柿沢くんが急いでその腕を掴むけど
そのまま白羽くんはしゃがみ込んでしまった
「平気か!?」
「…ん……
少し…眩暈しただけ……」
「歩けるか?
今すぐ帰るぞ」
柿沢くんが軽々と白羽くんを背負う
やっぱり…軽いのかな…?
呑気にあたしはそんなことを思っていた


