美しき夜、北斗七星が輝く









「あたしはこれ
鞄に入れておこうかな?

でも家ではつけよう!」


「私は…実際につけていたいなぁ
折角アクセサリーオッケーの高校なんだから!

無駄にしちゃいかん!」


「俺は家で保管
萌とのデートの時だけつけるよ」


「樹…気が早い」


「何?
嬉しくないわけ?

俺はまた萌とデートしてぇよ?
今度はふたりきりで…な?」


「楽しみにしてマス!」



何故カタコトなんだい萌さん

恥ずかしいのかな?

可愛いなぁ

まるで孫を見る祖母の気分!





「ふふっ
どうやらあたしと白羽くんは
お邪魔みたいだったみたいだね?

……白羽…くん?」


「……どうかした?黒木さん」


「具合悪い?」


「別に…そんなことないよ?」





ニコッと微笑む白羽くんだけど

その目はあたしを捉えていない