「すっかり遅くなっちゃったねー」
お会計を終えたあたしたちは
手にそれぞれ袋を持ってお店を出た
「美夜
他に何か買わなくて良かったの?」
「うん
これ買えたから満足!」
袋を顔の横に持ち上げ笑うと
萌も満面の笑みを見せた
いつしかあたしは楽しすぎて
萌が見せていた挙動不審の態度を忘れていた
「うちの学校って校則
あんまり厳しくないから
これつけていけるよね?」
「はっ!?
俺はこれ学校につけていくとか無理だし!」
「確かに…
でもあたしは持っていたいなぁ…」
「じゃあ
つけないで鞄に入れておけば良いんじゃない?」
「萌グッドアイデアだよそれ!」
「へっへーん!偉い?」
「偉い偉い!…偉い?」
「そこ疑問系にしないでー!」
つけなくても良い
大切に保管していれば
繋がっているってわかるから


