美しき夜、北斗七星が輝く








「でも
俺お土産なんて買うつもりなかったし…

何か良いのないか?萌」


「私が決めて良いの?」


「ああ
俺じゃ良いの浮かばねぇし」


「ん~じゃあ~

帰りにお土産売り場寄ろうよ
その時に良いの見つけたら良いじゃない?」


「そうだな!」


「美夜に白羽
帰りにお土産売り場寄って良い?」


「良いよ
あたしも何かお土産買って行こうかな~」


「僕も良いよ」




普通に答える白羽を見て

小さな罪悪感に襲われる

言うなって口止めされているけど…

早めに切り上げた方が良いのかな…?

いつ発作が起きるかわからないし…




「……萌?
どうかしたか?」



樹が心配そうに声をかけてくれる

私は笑って首を振った




「何でもないよ

ところでどこか乗りに行く?」





言わないでって…言われているもんね…

辛くなったら…白羽から言うよね…