「でも
俺お土産なんて買うつもりなかったし…
何か良いのないか?萌」
「私が決めて良いの?」
「ああ
俺じゃ良いの浮かばねぇし」
「ん~じゃあ~
帰りにお土産売り場寄ろうよ
その時に良いの見つけたら良いじゃない?」
「そうだな!」
「美夜に白羽
帰りにお土産売り場寄って良い?」
「良いよ
あたしも何かお土産買って行こうかな~」
「僕も良いよ」
普通に答える白羽を見て
小さな罪悪感に襲われる
言うなって口止めされているけど…
早めに切り上げた方が良いのかな…?
いつ発作が起きるかわからないし…
「……萌?
どうかしたか?」
樹が心配そうに声をかけてくれる
私は笑って首を振った
「何でもないよ
ところでどこか乗りに行く?」
言わないでって…言われているもんね…
辛くなったら…白羽から言うよね…


