「大体
あの迷路で普通は迷わないよね」
「…白羽くんって
こんなにも毒舌だっけ?」
「斗真
お前が1番酷いぞ」
「そう?」
ゴールで皆で笑ってから
私はふと疑問を浮かべたので聞いてみる
「そういや
商品って何だったの?」
「ああ…これだ」
貰ったのはどうやら樹のようで
1枚の細長い紙を渡してくれた
「お土産売り場の割引券?」
「ああ」
「へぇ~良いなぁ
そういえば
どうして樹が1位なの?
美夜と一緒にゴールしたんじゃないの?」
「そうなんだけど
ゴールの線ってのがあって
そこを先に超えた方が優勝者なんだ
それで
黒木さんより先に俺が入ったから
俺が優勝者ってわけ」
どこか嬉しそうにドヤ顔する樹
樹は負けず嫌いな所あるもんね~


