美しき夜、北斗七星が輝く








「えーっ!?
樹はわかるけど…

まさか美夜にまで負けるなんて!」


「ちょっ…
それ酷くない!?

あたしはあたしで
ここに辿り着いたんだよ?」


「美夜!凄いじゃん!
方向音痴の名前返上だね!」


「黒木さんと俺
たまたま迷路内で会ったんだ」


「かっ…柿沢くん!?
何でバラしちゃうの!?」


「やっぱり?
美夜は今後も方向音痴ちゃんだね!」


「うわーんっ!」




ニヤニヤと悪魔の笑みを浮かべる樹と

泣く真似をする美夜を見て笑う




「白羽くんは迷わなかったの?」


「僕?
僕は別に方向音痴じゃないから」


「しっ…
白羽くん酷い~!」




美夜を見て樹同様悪魔の笑みを浮かべる白羽

その姿は普通で

さっきの姿が嘘に思えた




発作起こしたのも

白羽が真顔になったのも

全部…私の夢だったのかな?