「嫌じゃない
迷惑じゃない
私こそお願いする
白羽
今更だけど…
私と友達になってくれる?」
友達は多い方が楽しい
親友の彼氏で彼氏の親友だ
良い人なのは証明済み
「……うん
こちらこそ改めてよろしくね」
「よろしく」
白羽が自然な動作で手を差し出してくる
私はその彫刻並みに綺麗な手を握った
「いやぁ~
本当白羽って良い手しているよね~」
「小谷さん…
それオジサンの台詞だよ」
再び目の前に持ってきてしげしげと眺めていると
ピクンッと動いた
一緒に私の手もピクンッと反応する
「……白羽?」
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