美しき夜、北斗七星が輝く








「……ありがと
一応礼は言っておくよ」


「わお!
小谷さんって男らしいね」


「男らしい言わないで!
私はこれでも立派な乙女よ!」


「樹に一途な恋する乙女でしょ?
わかってるよ」


「~~~!
白羽!
あんたわざと言っているでしょ!?」


「え~?
そうでもないよ~?」


「じゃあ何でこっち向かないのよ!?」


「あはは」


「あははが棒読みだわっ!」


「別に~良いじゃ~ないか~」


「歌うな!
わざと私を真っ赤にしようとしているでしょ!?」





Mだと思ったことないが

Sだったのかっ!?

しかもアカペラだけど地味に歌上手いし!

何だかどうしようもなくムカつく!!





「白羽だって美夜のこと好きなんでしょ?
私と同じじゃない!」


「…………」




ようやく白羽が黙り込んだ

勝った!!