「…もしかして
負担かかっているのかな

最近家でも発作酷かったでしょ」


「…來真兄ちゃん…」


「來真さん…それどういうことですか?」


「兄貴…それ以上言わないで…ぅぐっ…」




ズキン…ズキン…と静かに痛む

僕の制止も空しく來真兄ちゃんは話しだした




「最近家で発作起きているんだけど…
それがなかなか治まらなくて…

夜中だから1度発作起こすと
上手く寝られなくなって
最近あんまり眠れてないよね?斗真」




話せないので黙って頷く

そして目線を下へ向けた

黒木さんの顔は…見ていられない




「休めばって言ったんだけど
家抜け出してまで行こうとしちゃって

よっぽど学校で何か大事なことがあるんだね」


「…ウッ…ケホケホッ…コホコホッ…ゲホゲホゲホッ…」


「あっとごめんね
そろそろ行こうか

車持ってきたから
このまま病院行こうか?ね」




來真兄ちゃんに抱き上げられる

今は…あんまり痛まない

だけど…呼吸が苦しい……





「美夜ちゃん樹くん萌ちゃん
斗真のことよろしくね」





松本先生にお礼を言った來真兄ちゃんは

僕を抱えたまま保健室を出て行った