美しき夜、北斗七星が輝く








心臓は痛み続けて

呼吸も普通に出来ないでいると




「斗真」


「……來真兄ちゃん」




僕の1番上の兄・來真が立っていた




「……どうした?」


「…………」




心臓を押さえて痛がる僕に來真兄ちゃんが気が付く

すると泣いていた黒木さんが口を開いた




「來真さん…
白羽くん…心臓の発作起こしました…」


「え?」


「咳も…薬が飲めないほど酷くて
ずっとそうやって…心臓…痛がってます」


「黒木さん…!
痛くなんてなっ…っう……」


「嘘つかないでよ」




ポロッと黒木さんの目から涙がこぼれる

それを見て僕は

素直に「痛い」と告げた