心臓は痛み続けて
呼吸も普通に出来ないでいると
「斗真」
「……來真兄ちゃん」
僕の1番上の兄・來真が立っていた
「……どうした?」
「…………」
心臓を押さえて痛がる僕に來真兄ちゃんが気が付く
すると泣いていた黒木さんが口を開いた
「來真さん…
白羽くん…心臓の発作起こしました…」
「え?」
「咳も…薬が飲めないほど酷くて
ずっとそうやって…心臓…痛がってます」
「黒木さん…!
痛くなんてなっ…っう……」
「嘘つかないでよ」
ポロッと黒木さんの目から涙がこぼれる
それを見て僕は
素直に「痛い」と告げた


