美しき夜、北斗七星が輝く








「傷ついたけど…傷ついていない
変な言い方だけど…

思って当たり前だって思った」




グラグラと眩暈と頭痛が襲う

心臓も痛みを増した気がした

声を荒げたり興奮したりすることがいけないって

言われていたっけ…





「俺…彼氏失格だよ…
大事な彼女1人…守れないで信じられねぇんだから」




ベッドに座った状態で横たわる




知らなかった

僕は何も知らなかった

黒木さんがどこまで悩んでいるって

自分のことばかりで

1番大事な人を…僕は守り抜くことが出来ないで






傷つけた……





「……っ…うぅ……」




もしかしたら…

あの酷い咳も息苦しさも心臓発作も





「……ごめん…」





彼女を守れなかった…

僕への罰だったのかな……?