美しき夜、北斗七星が輝く








「そんなの勝手な思い込みだよ!
どうして俺が黒木さんを捨てるんだよ!

ていうかてめぇだって
俺に何にも言ってねぇじゃねぇかよ!」


「莉々花と話す白羽くん
凄く楽しそうだったんだもん!」


「だからって
俺が話しかけた時無視する必要なかっただろ!?」





きっと俺は…悔しいだけだ

黒木さんの想いを知らなかった俺が

ただただ憎いだけだ





「それに莉々花に言われた
あたしじゃ白羽くんを理解出来ないって

その通りだと思ったの
あたしじゃ…白羽くんの苦しみを理解出来ないって」


「はあ……?」


「あたしじゃ…
白羽くんの力になんてなれないって…」


「…んだよそれ…
俺の方こそ…役に立ってねぇよ

莉々花に言われた
黒木さんが俺と一緒にいると
疲れるって言っているって…」


「そんなこと…あたしは一言も…」


「俺…
黒木さんがそんなこと言うわけないって思った

だけど…
言っても可笑しくないって…

どこかで俺は
黒木さんを信じられていなかった…」





俺は立っていられなくなって

ベッドに座った