「そんなの勝手な思い込みだよ!
どうして俺が黒木さんを捨てるんだよ!
ていうかてめぇだって
俺に何にも言ってねぇじゃねぇかよ!」
「莉々花と話す白羽くん
凄く楽しそうだったんだもん!」
「だからって
俺が話しかけた時無視する必要なかっただろ!?」
きっと俺は…悔しいだけだ
黒木さんの想いを知らなかった俺が
ただただ憎いだけだ
「それに莉々花に言われた
あたしじゃ白羽くんを理解出来ないって
その通りだと思ったの
あたしじゃ…白羽くんの苦しみを理解出来ないって」
「はあ……?」
「あたしじゃ…
白羽くんの力になんてなれないって…」
「…んだよそれ…
俺の方こそ…役に立ってねぇよ
莉々花に言われた
黒木さんが俺と一緒にいると
疲れるって言っているって…」
「そんなこと…あたしは一言も…」
「俺…
黒木さんがそんなこと言うわけないって思った
だけど…
言っても可笑しくないって…
どこかで俺は
黒木さんを信じられていなかった…」
俺は立っていられなくなって
ベッドに座った


