「斗真!」 「美夜!」 聞き慣れた声に顔を上げると 白羽くんの鞄を持った柿沢くんと 萌がいた 「ごめん! 探すのに時間かかっちまった! 斗真平気か!?」 「白羽顔真っ赤! 熱出てきているでしょ絶対!」 「……斗真? お前…もしかして 心臓痛むのか?」 柿沢くんも気が付いたみたい 白羽くんは下を向きながら首を振って否定するけど やっぱりそう思うよね? 「柿沢くん 薬良いかな? まずはこの咳どうにかしてあげないと」 「そうだな…」 以前見たことのある袋の中に 見慣れた錠剤がはいっていた