美しき夜、北斗七星が輝く







あたしは階段を上って白羽くんに近づこうとした

だけど手で制止されてしまう




「ゴホゴホゴホッ…来ないゲホゲホッ…で…ゴホッ」


「どうして……」


「ゲホッゴホゴホゴホッ…ッ…ハァハァ…ゲホゲホッ」





あたしは隣に座った

そしてその背中を撫でる




「薬は?」


「ハァハァ…ッゲホゲホッ…なっ…ゴホゴホゴホッ…ガホッ」


「ないの?」




口元を押さえて何度も咳きこむ白羽くんが

辛そうに頷く




「そんなっ……」


「…っう……ゲホゲホッ…ハァ…ゴホゴホゴホッ…」




ぎゅっと胸元を握る白羽くん




「白羽くん…!」


「ハァハァハァ…いた……ゴホゴホッ…ゲホゲホッ」





くの字に体を曲げ

痛みに顔を歪める白羽くん

あたしの心臓もドクンと音がした