美しき夜、北斗七星が輝く








「美夜
白羽と何かあった?」


「……何もないよ」


「ふたり最近可笑しいよ
一緒にいないし
美夜に至っては白羽への興味が薄れたって感じで

ふたりはもう別れたの?」


「別れてない」




ずっと無気力で話していた美夜だけど

そこだけは力強く否定した




「別れてない…別れてない…
別れたくないよぉ……」




美夜は両手で顔を覆って泣きだした




「ちょっ!
俺抜けるから萌よろしく!」


「わかった」



頷いて樹が行こうとすると



「柿沢くん待って」


「黒木さん……?」


「柿沢くんも聞いて…」


「…女同士じゃなくて良いの」


「柿沢くんは萌の彼氏だし
白羽くんの親友で
あたしの友達でしょ…

聞いて……」


「わかった」





樹と3人で話を聞くことになった