「少なくとも
わたしが斗真の立場なら
美夜みたいな健康な彼女と一緒にいて
楽しめると思わないわ

だってそうでしょう?

彼女よりも体が弱いのよ?
この先ずっと彼女に助けられて生きていくの?
自分は邪魔な存在かもしれないって思い続けて行くの?

…そんな人生
美夜は楽しいと思える?」


「…………」





何も言えない…

あたしだったら…?




「わたしだったら
同じ立場で同じ目線で生きていけるわ

わたしだったら
斗真の苦しみがわかってあげられる

斗真だって美夜よりわたしといた方が
気が楽だと思わない?

共感出来ない相手は…つまらないだけでしょう?」




グサッと

何かがどこかに刺さった




「…………」


「斗真のためでもあるの
…ねぇ美夜?

斗真から手を引いてくれない?」





あたしは…

あたしは……!






あたしじゃ…

白羽くんを……







理解出来ない……?











「話のわかる子で良かったわ

ミヨ!
これからもヨロシクね!」