「さっき
わたしの病気は完治しているって言ったわよね」
「ええ」
「確かに完治はしているわ
だけど元々わたしは生まれつき
普通の人より体が弱いの
病気で入院している時は
勿論外で遊ぶなんて出来なかったから
体力も暫くなかったしね
…おわかり?美夜」
「へ?」
何をですか?
「斗真の発作の苦しみや
入院している間の寂しさをわかるのは
かつて同じ立場で
現在も欠席が多いわたしだけ
美夜は
入院経験もなければ
風邪で欠席することも少ない
そんな健康な彼女に
一生このまま病弱な体と付き合って行く斗真は
似合わないのよ」
「…………」
何だか…痛い所突かれたなぁ
「それに斗真が
美夜と一緒にいて楽しいと思えるかしら?」
「…どういうことよ」