美しき夜、北斗七星が輝く









「あー楽しかった!
やっぱり遊園地って言ったらジェットコースターだよね」


「あの叫ぶ感じが楽しいんだよなー
黒木さんは手を離すこと出来たか?」


「出来たよ!柿沢くんは?」


「俺も出来たよ」




柿沢くんと少しジェットコースター話に花を咲かせた後は

一緒に後ろを向いた




「萌…平気か?」


「白羽くん…目が死んでるよ」




ふたり共お化け屋敷に出てきそうな幽霊みたいに

ふらふらとあたしたちの後ろを歩いていた




「樹の意地悪ぅ…このドSぅ…」


「どうしてあんな乗り物が世の中にあるんだ
世の中可笑しいんじゃないの?」




萌はひたすら強制連行をした柿沢くんを恨むような言葉を並べ

白羽くんは世の中についての恨みを並べちゃっている




「……じゃあ今度は
萌と斗真が楽しめるようなものを乗るか」


「そうだね…

ふたり共
何に乗りたい?

決めて良いよ」





苦笑しながら聞いたところ

ふたりは同じ答えを出してきた