僕はベッドの上に散らかした
松永先生の持ってきてくれた小さな毛布を
黒木さんに被せてあげた
そして黒木さんの体制を整えて
パーカーを羽織らせてあげた
「っ!?」
「白羽くん…どうかした?」
「…何でもないです…」
言わなかった
そのパーカーは…以前僕も使ったことがあるもの
他にもパーカーは用意されているはずなのに…
どうしてわざわざ僕が使ったことのあるパーカーを持ってくるんだ
内心で湧き上がるドキドキと焦りを隠しながら
パーカーを羽織らせる
「…ありがとう」
「どう…いたしまして」
体制からしてしょうがないんだろうけど
黒木さんはどうしても上目遣いになってしまう
今日お土産売り場で黒木さんが購入した
あの雫の形のネックレスの黒のような
宝石みたいな黒木さんの黒目が僕を映した


