お姫様抱っこと言ったけど
白羽くんは立っていない
ベッドの上で珍しく胡坐をかいている白羽くん
その右腕はあたしの肩を包むように支え
丁度お尻が組んだ白羽くんの足と足の間に収まっている感じ
膝の後ろは白羽くんの組んだ左足にフィット中…
左腕はあたしの腰にまわっている
…何なの?この状況
さっき少女漫画かよ!って突っ込んだけど
こんな状況少女漫画であるか!?
まぁあたしが読む中にないのかもしれないけど…
やば…!
脳内パニックで上手く思考が働かない
「……寒くない?」
「へっ…平気デス…」
「夜になると
やっぱり今の時期寒いからね」
ニコッと微笑む白羽くん
腕…というか体全体から伝わる熱は熱い
熱で可笑しくなっちゃっているのか!?
やばいやばいまずいやばいおいしいやばい
…あー!
何か変なの混じっちゃったし!
脳内パニックでついて行けないよー!