美しき夜、北斗七星が輝く








変な白羽くんだったけど

無事遊園地に着いた

…というか待ち合わせ場所の学校前から15分ぐらいなんだけど




「うわー…人多いねー」


「確かに…迷子になりそう」




萌の感想に頷く

土曜日だからかやけに人が多い

そしてやっぱり家族連れ・友達と一緒とかより

カップルを見つける方が簡単だ

テレビの情報はアテになる



「ねえねえ!
どれから乗る?

きっとどれも混んでいるだろうけどさー」


「あたしはジェットコースターが良いな!
いっぱい叫んでテンション上げようよ!」


「おっ黒木さんジェットコースター好きなのか?
俺も好きなんだ」


「えー!?
樹も美夜もジェットコースター好きなの!?

どうしてあんな絶叫モノが乗れるの!?
私は絶対に無理!
乗りたくないんだけど…

白羽は?」


「…僕も…無理かな……」


「萌も斗真もビビリだなー…
あれほど楽しい乗り物はねぇのに

ということだ
萌も斗真も一緒に行くぞ

黒木さんの言う通り
最初に思い切り叫ぼうぜ!」





白羽くんも萌も

最後まで渋っていたけど

結局柿沢くんに強制連行される形で

ジェットコースター乗るための列に並んだのだった




ちなみに待ち時間は30分ほど

思ったより並ばなくて良かった

他愛のないお喋りをして時間を潰し

あたしたちは乗った