美しき夜、北斗七星が輝く







でもこんなの

言われなくちゃ気が付かなかった

どうってことないはずなのに




「黒木さん」


「は…はい?」


「おいで」


「へ?」


「良いからおいで」


「……はい?」


「聞こえなかったの
おいで」




サッと手を差し伸べられる

ハテナマークを脳内に大量に浮かべながらその手を掴むと




「っ!!??」




グイッとその手を引かれ

一瞬何が起こったかわからなかった

だけど膝の後ろに感じた肌の感触に

やっと何が起こったのか理解出来た




「…平気?」


「ハイ…平気デス……」





ベッドの上で

あたしは白羽くんに

お姫様抱っこされる形になっていた