「白羽くん…もしか…」
「斗真
それ以外呼んじゃ駄目」
「えぇっ!?」
「もしかして具合悪いの」と聞けなかったではないか!
しかも何なの?
その「斗真以外呼んじゃ駄目」って
地味に俺様発言だよね!?
口調は緩やかだけど…
『どうかした?』
ナースコールから松永先生の声が聞こえる
「体温計と冷えピタ
それに何か羽織る物か掛ける物
持ってきてもらえます?」
『斗真くんどうかした?』
「恐らく…37度8分」
『はい?』
「黒木さん熱出てる」
はい?あたし?
白羽くんの冷静な口調に疑問を覚えながら
あたしは自分の額に手を当てた
「……あ」
何だか…少し熱いかも?


