美しき夜、北斗七星が輝く










「その後
僕が入院した時
広一さんと実也子さんが
来てくれたことがあったんだ

病院内での結婚式は異例で
そのふたりの息子だからって」


「異例だろうねー
あたしも聞いたことなかったもん」


「元々
母さんは心臓の病気で入院していて
父さんは今は治ったけど喘息持ちで
入院していたから

父さんと母さんも有名人だったんだ」


「もしかして
真琴さんと心さんの出会いって?」


「病室だと聞いたよ」


「やっぱり!」




運命だよねー

誰が同じ病室になるかだなんてわからないもん




「…ねぇ黒木さん」


「うん?」


「…僕も
黒木さんと一緒にいたいよ?」


「…白羽くん」


「斗真」


「え?」


「斗真って呼んでよ
さっき呼んでいたでしょ?

美夜」