二人で公園に行ったあの夜から少し経ち、僕は四年生、咲織は三年生になった。 「徹さん、今年で卒業ね。」 隣で大好きな人が笑っているのがこんなに幸せなのだと、最近とても感じる。 「あぁ。」 「教員試験、受けるの?」 僕は遠くをみた。