「私は…私は、先生といられるだけで、それだけで幸せなんです! 私が待ち合わせに遅れても、今来たんだって笑ってくれる先生も、ファッションには疎いのに、私が髪を切るとすぐに気づいてくれる先生も、一緒に歩いてると、当たり前に車線側を歩いたり、荷物を持ったりしてくれる先生も。 みんなみんな大好きで、幸せなんです!」 咲織は泣きながら、でも冷静に話した。 「なのに、なのにどうして、そんなこと言うの?」 そう言って咲織は僕の胸に抱きついた。