僕はまたしても驚かされた。 学部には何人も何百人もの大学生がいるのだ。 別にこんな僕みたいな冴えない奴のところに来るより、きっと彼女は楽しく大学生活を送る術を身につけられるはず。 何せ彼女は、とんでもないくらい美人だったから。 「じゃあ、君は一年生?」 彼女は黙って大きくうなづいた。 丁寧にブロウされた、ボブの髪が、揺れる。