僕らが行ったのは駅前のデパートだった。 ネクタイを取り扱う紳士服売り場へ向かうと、咲織はあれこれ手にとって、僕に意見を求めてくる。 「ね、先生。この色、どう思う?」 「柄は入ってたほうがいいかな?」 「うわぁ、これ素敵!ね、見て見て?」