先生に、あげる。



公園につくと、二人で海を眺めた場所に、咲織がうずくまっていた。


小刻みに震える肩が、咲織の涙を思わせる。


胸がギュッと締め付けられた。


「咲織。」


声をかけると、咲織はビクッとして、そっと顔を上げた。

涙にぬれた顔を。


「…どうして。」

「会いたくなったから。」


咲織は顔をクシャッとさせて、また涙を流すと、僕のところに歩いてきた。