今宵、君の翼で


お兄ちゃんには2度と会えない。

犯人が憎くてたまらない。



やばい、泣かないと決めてきたのにやっぱり涙でそう。


私は下唇を噛んだ。



「美羽……大丈夫か?」


翼が隣にしゃがんだ。


バレないようにしてたけど、泣きそうになったの気づいたのかな!?



「無理すんなよ」


私の頭を抱えて自分の方へ抱き寄せてくれた。


ほっとするよ。私はひとりじゃないんだって感じる。


やっぱり翼が一緒に来てくれてよかった。





お兄ちゃん。この人ね、私の大切な人。


この人と歩んで行くって決めたんだ。


私、翼の役に立てるかな?



どう思う? お兄ちゃん。




私はお兄ちゃんが好きだった和菓子屋のお菓子を供えた。