今宵、君の翼で



ドーーンド―――ンと花火が鳴り響く中、私達は寄り添って空を見上げていた。


「今度美羽の母ちゃんの墓にいこう」


「え?」


「俺たちがこうしてまた一緒にいられるのは、美羽の母ちゃんが見守ってくれてるからだと思う」


「翼…うん…わかった」


翼がお母さんのことを忘れないでいてくれたのが嬉しかった。


お母さん…翼は素敵な人だよね…


私にはもったいないくらい。


私は翼の腰に両手を回してギュッと強く抱き締めた。


今まで…色んな事があった。


沢山泣いて、苦しくて辛い日々の方が多かったけど、それでも君と出会えてよかったと思っているよ。


これからはどこまでもついていく。


君の翼に乗って。





ねぇ、お兄ちゃん。


もしかしてお兄ちゃんが私たちを巡り合わせてくれたのかなぁ?

そう思っててもいいよね?






END