当たると気持ちがスッキリする。
こんなに笑ったのは久しぶりかもしれない。
「ありがとう…」
「え?」
「ボーリングに誘ってくれて…ちょっと元気出た」
「あ~うん……俺もバイトサボりたかったからちょうどよかったよ」
気を遣わせないようにそう言ってくれる村上くんの優しさが嬉しかった。
私達が外に出るころには辺りが暗くなっていて。
スマホを見ると20時になっていた。
「わー、3時間もやってたんだ…」
「んーーー…スッキリした!」
村上くんは両手を上にあげて背伸びをしている。
「私も…本当にスッキリした。ありがとうね…」
「佐久間さんさ…彼氏のことでなんか悩んでんの?」
今までそのことに触れなかったから、突然のことに言葉が出なかった。
「あー…ごめん。聞かないつもりだったんだけど思わず」
「ううん…大丈夫。ごめんね、気遣わせて」



