今宵、君の翼で



またしても強引な村上くんに連れられてボーリングをやるはめになった。


そんな気分じゃないと思っていたけど…


靴を借りてボールを選ぶと自然とやる気が出てきた。


「とりあえずあのピンに向かってボールを投げればいいだけ!」


「うん…」


ボーリングなんて数えるくらいしかやったことないけど苦手だった。


なのに…一緒に来た村上くんときたら。


ストライクの嵐…ガッツポーズをして一人で盛り上がっていた。


「なんでそんなにうまいの!?」


「え?俺得意だもん」


鼻歌を歌いながら気分よく椅子に座っていた。


「なにそれ、ウマイって自慢するためにきたわけー!?」


「まーねっ!てか佐久間さん下手すぎない?ガーターばっかでつまんねぇ~相手にもならんよ」


そう言って鼻で笑われ、私の頭はカーッと熱くなってしまった。


「これから本気だすとこなの!」


立ち上がって投げようとした時、村上くんが横に立った。