それでも弱気になってしまう事はたびたびあった。
あの面会した日からもう数か月が経っている。
頑張ろうって決めたのに…この心の中のモヤモヤは一向に晴れてはくれない。
そんな時、バイトへ向かう途中シホ先輩から電話がかかってきた。
『悠一郎が帰ってきた!』
「え!?」
『今朝、連絡入って…昨日鑑別所を出たって…』
「ほんとですか!?」
嬉しすぎて思わず泣きそうになった。
『うん…他の奴らも何人か出たって…』
「え、つ、翼は!?」
声が震えていた。
スマホを持つ手に汗がにじむ。
『それが…翼はまだ出られないみたいなんだよ…』
シホ先輩が始めから嬉しそうにしていなかったのは…このせいなんだ。
「そ、そうなんですか…」
『期待させちゃったよね…ごめん…。一応美羽にも知らせた方がいいんじゃないかと思って電話したんだけどさ…なんか…言わない方よかったな』



