私の手が震えている…
よく一場先輩にあんなことが言えたな。
私も少しは強くなったのかもしれない。
「ごめんね…急にあんなこと…びっくりしたでしょ」
「いや……」
変な空気が流れる。
私も一場先輩と同類って思われたよね…
村上くんは軽い感じの人だけど、常識ある普通の人だもん。
「佐久間さんが怪我しなくてよかったと思って」
「え?」
「なーんかこえぇ人だったからさぁ、俺ちゃんと守れるのかってヒヤヒヤしてた」
村上くんは安心したように笑った。
「ま、守ってくれてたよ!私、心強かったもん…私一人だったら絶対あんな事言えなかった…」
村上くんが側にいてくれたから、ハッキリ言えたんだ…
「佐久間さん、あいつにストーカーされてるわけじゃないよね?」
「うん…違うんだけど…」
これまでのこと話したら、きっと引かれてしまう。
一場先輩との事も絶対に言いたくないし…



