お兄ちゃんの死にお父さんが関わっているかもしれない。
信じられない。
怒りと恐怖と、色んな感情が入り混じって体が震えてくる。
お兄ちゃんだってお父さんが違法なことをしてるって信じたくなかったはず。
なのに命をかけて、正面からぶつかってくれたんだ。
本当に強い人だった。
強くて頼もしくて、自慢のお兄ちゃんだった。
それなのに……どうしてなの?
お父さん……!
カタン
「美羽っ」
振り返るとそこにはお母さんが驚いた顔をしてこちらを見ていた。
仕事だって聞いてたのになんで!?
「梶原さんから聞いたの……美羽がうちに帰ってきたって」
梶原さん、連絡しなくていいって言ったのに。
「帰ってきたわけじゃないよ……」
私はお母さんから目をそらして俯いた。
「美羽、今どこにいるの? 何も連絡よこさないで……」
「お父さんから聞いてるんじゃないの?」
「え!? 何を?」



