美羽、なぜこの手紙をお前宛にしたかというと、母さんに先に読まれたらなかったことにされる恐れがあったからだ。
母さんは父さんの事を本当に信じていたから。
だから美羽。
お前に託したんだ。
どうかお前から母さんにこの事を伝えてほしい。
無理にひとりで動いたりするな、ヤクザの世界は想像以上に恐ろしいところだから。
それから……お前のこと、守れなくなってごめん。
美羽は昔から我慢強かったよな、人前では絶対に泣かなかった。
母さんや父さんに怒られても真顔でいた。
でも、一人になったときに泣いていたのを知っていたよ。
俺はお前の側にいて、話を聞いてやることしかできなかったな。
父さんも母さんも、お前が嫌いなわけじゃない。
ただ、美羽のためを思って厳しいだけなんだ。
それだけはわかってあげてほしい。



