どうしてそこまでして父さんがドナーを探していたのかは話してくれなかったが、どんな理由があるせよ、それは違法行為なんだ。
俺はそれもショックだったけど、ヤクザと関わりがあったのが信じられなかった。
曲がったことが嫌いな人がなんで……って。
俺がそれを知ったと父さんが気づいた時、かなり焦っていたよ。
最初は随分言い合いにもなった。
こんなことは間違ってると、何度も説得したんだ。
でも父さんは俺に聞かなかったことにしろと言ってきた。
もう無理だと思ったよ。
父さんにもその意思を話した。
隠すことはできないって。
そしてその時、同時に覚悟したんだ。
もしかしたら俺は殺されるかもしれないって
(何それ!? なんで!?)
証拠を探しに何度も父さんの目を盗んで院長室へ忍び込んだよ。
でも何も見つからなかった。
だから俺はできる限りの事をしようと思った。
証拠は見つからなかったけど、俺が父さんの事をこの手紙に書き記しておけば少しは役に立つと思って。



