予想外すぎて驚いた。
お兄ちゃんから手紙なんかもらったことないのに。
「亡くなった後、お部屋の掃除をしていて見つけたのですが……旦那さまや奥様宛の手紙はございませんでした」
お兄ちゃん、私にだけ書いてくれたの!?
なんで!? まるで遺言書のような……
心臓がうるさく鳴り響き、手紙を持つ手が震えた。
ビビっているのか、すぐに封を切れない。
それを察した梶原さんは「ごゆっくりしていってくださいね」と、気を利かせて出て行ってくれた。
ふぅっと大きく深呼吸してみる。
もしかしたら何か事故の手がかりになるようなことが書いてあるかもしれない。
私は恐る恐る封を切った。



