翼は首を横に振った。
「わりぃ。それは俺にもわかんねぇ……。でも幹部の奴らか、組のモンだと思う」
翼もわからないなんて。
その時翼が私の手を握った。
「俺さ……お前のために動いてみようと思ってる」
「え?」
「親父の事があったから今まで下手に動かずあいつらの指示通りに過ごしてきたけど……ちょっとずつ探りいれてみようかと思って」
「ダメだよ! 危ないことは絶対にやめて!?」
「大丈夫、バレねぇようにするから。四条さんも手伝ってくれるって言ってたしな」
四条さん……感謝してもしきれない。
でも、これ以上翼を危ない目に合わせたくない。
「お前の兄貴のためにも、真相を暴いてやりてーんだよ」
「うん……」
翼の気持ちはすごく嬉しい。
でも、不安の方が勝っている。
お父さんも翼が犯人だと勘違いしてるし……
一日も早く真犯人を見つけて翼じゃないってことを証明したい。



