今宵、君の翼で




「私はなんともないよ? ただ……お父さん、私が翼と付き合う事反対してたから……」



「そりゃそうだよな、犯人だって思ってんなら……つーか、その俺の証拠を持ってるって…それ聞いて美羽も俺の事疑わなかったのかよ?」



私は首を横に振った。



「疑わないよ、ずっと信じていたから」



その瞬間、私は翼の胸の中にいた。


ぎゅってされるの久しぶりでドキドキする。



「あーやべぇ。ホント好きすぎる」



「うん……私も」



翼が私の顔を見つめている。



「美羽……ひどいことして本当に悪かった。俺の事殴ってもいいから」



「病人にそんなことできるわけないじゃんっ」



「でも……そうでもしねーと俺の気がすまねぇ」



「翼だって十分悩んでいたんだもん……しょうがないよ。でも、どうして犯人のフリなんてしたの? 私はそれが知りたい」