そして左手で私の頬をそっと触る。
翼のぬくもりが久々すぎて泣けてきた。
「お前に怪我なくてよかった……」
こんな時も私の事を考えてくれている。
「本当に知らない人なの?」
「ああ。仕事終わって美羽の学校に向かってたんだよ。アーケードから路地裏に出た瞬間に囲まれてさ、黒ずくめの男5人くらいに」
「黒ずくめ?」
「ああ。最初知ってる奴らかと思ったけど見た事もねぇし、でもすげーつえーんだよ。あれは普通の人間じゃねぇ……」
翼、喧嘩強いって言ってたのにこんなにボコボコにされるくらいだもん。
でも黒ずくめって……
「もしかしたら、うちのお父さんが雇ってるSPの人達かもしれない」
「は? SP?」
翼にこの前の出来事を話した。
父が翼を犯人だと疑っていることも。
「マジかよ……お前大丈夫だったのか!?」



